【カリウムの摂取法完全ガイド】食事 vs サプリメント|カリウム豊富な食品トップ10と効果的な摂取法

ちゃんパンダ

カリウムは身体に不可欠なミネラルの一つ!

血圧を正常に保つ効果があるといわれているんだ☆

ちゃんきりん

カリウムの健康効果や不足・過剰時の注意点も理解して、食品から摂るようにしてほしい!

この記事でわかること
  • カリウムは健康維持に欠かせないミネラル
  • カリウムの過不足時の症状と1日の摂取量
  • カリウムを多く含む食品と、摂取効率を上げるポイント
  • 日々に取り入れやすい食事メニュー例
  • 食事からカリウムを摂取するのが基本的に推奨。サプリメントの選び方のポイント

カリウムの性質と働き

  1. 水分バランスの調整: カリウムは体液のバランスを調整し、細胞内外の液体分布をコントロールします。これにより、体内の水分が適切に保たれます。
  2. 血圧の調整: ナトリウムの排泄を促進し、血圧を低下させることで、高血圧の予防や改善に寄与します。ナトリウムの過剰摂取に対抗する役割も果たします。
  3. 神経機能のサポート: 神経伝達物質の放出や神経インパルスの伝達を助け、神経系の正常な機能を維持します。
  4. 筋肉の健康維持: 筋肉の収縮に関与し、正常な筋肉機能を保つために必要です。カリウムが不足すると筋肉のけいれんや痙攣が起こることがあります。
  5. 心臓の健康: 心臓のリズムを整え、不整脈のリスクを低下させる役割があります。心臓の正常な機能をサポートします。

カリウムの推奨摂取量と過不足

推奨摂取量

カリウムの推奨摂取量は、年齢や性別、健康状態によって異なりますが、一般的には以下のように設定されています。

年齢・性別推奨摂取量 (1日あたり)
成人男性3,500〜4,700 mg
成人女性3,500〜4,700 mg
妊娠中の女性3,500〜4,700 mg
授乳中の女性3,500〜4,700 mg
子供(1〜3歳)2,000 mg
子供(4〜8歳)2,300 mg
子供(9〜13歳)3,000 mg
青少年(14〜18歳)3,500 mg

個人の健康状態や特別な状況により、推奨摂取量が変わることがありますので、具体的な必要量については専門家と相談することをお勧めします。

カリウム不足(低カリウム血症)

カリウム不足の原因:

  • 食事からの摂取不足: カリウムが含まれる食品をあまり食べないこと。
  • 腎臓疾患: 腎臓が正常に機能しない場合、カリウムの排泄がうまくいかないこと。
  • 利尿薬の使用: 利尿剤を使用している場合、尿からカリウムが排泄されやすくなる。
  • 下痢や嘔吐: 体内からのカリウムの喪失が増加する場合。

症状:

  • 筋肉のけいれん: 特に脚や腕の筋肉がけいれんすることが多いです。
  • 疲労感や無力感: エネルギーが不足し、体が疲れやすくなります。
  • 心臓の不整脈: 心拍が不規則になることがあります。
  • 高血圧: ナトリウムの排泄がうまくいかず、血圧が上がることがあります。

対策:

  • カリウムを豊富に含む食品を摂取: バナナ、アボカド、ほうれん草、サツマイモなど。
  • 医師の指導に従う: 特に利尿剤や腎臓疾患を持っている場合は、医師の指導に従うことが重要です。

カリウム過剰摂取(高カリウム血症)

カリウム過剰の原因:

  • サプリメントの過剰摂取: 高カリウムのサプリメントを大量に摂取すること。
  • 腎臓機能障害: 腎臓がカリウムを排泄できない場合。
  • カリウムを含む薬剤の使用: 特定の薬剤(例: 高血圧治療薬)によってカリウムの排泄が妨げられること。

症状:

  • 心臓の不整脈: 心拍が不規則になることが多いです。重篤な場合は心停止のリスクがあります。
  • 筋肉の弱化やしびれ: 筋肉が正常に機能しなくなることがあります。
  • 倦怠感や疲労感: カリウムが高すぎると、体全体が疲れやすくなります。

対策:

  • カリウム摂取量の見直し: 食事やサプリメントの摂取量を減らすこと。
  • 医師の指導に従う: 特に腎臓疾患がある場合や特定の薬剤を使用している場合は、医師の指導に従うことが重要です。

カリウムを多く含む食品ベスト10

カリウムは、野菜や果物、豆類、海藻類などに多く含まれています。これらの食品をバランスよく摂ることで、1日1,000mgのカリウムを摂取することができます。

一度に大量に摂取するのではなく、1日を通して少しずつ摂るようにしましょう。カリウムを多く含む食品ベスト10は、以下のとおりです。

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食品カリウム含有量 (100gあたり)
ほうれん草約558 mg
アボカド
約485 mg
サツマイモ約425 mg
バナナ約358 mg
カボチャ約340 mg
キウイ約312 mg
大豆約280 mg
鶏肉(ささみ)約256 mg
トマト約237 mg
オレンジ約181 mg

含有量は食品の種類や調理法によって若干変動することがありますが、一般的な目安として参考にしてください。

カリウムを摂取する時のコツ

食品の調理法に注意する

カリウムは調理方法によってその含有量が変わることがあります。

  • 茹でる: 煮汁にカリウムが溶け出すため、茹でる際にはできるだけ煮汁を活用するスープや煮込み料理にするのが良いでしょう。
  • 蒸す: 蒸し料理は栄養素を保ちやすく、カリウムを効率よく摂取できます。
  • 生で食べる: カリウムが豊富な果物や野菜は、生で食べると栄養素をそのまま摂取できます。

カリウムの吸収を高める

カリウムの吸収を助ける食材や栄養素を一緒に摂ることで、効率的にカリウムを利用することができます。

  • マグネシウム: カリウムの働きをサポートするため、マグネシウムを含む食品(ナッツ、種子、全粒穀物)を合わせて摂取します。
  • 食物繊維: 消化吸収を助ける食物繊維を含む食品(全粒穀物、野菜)も摂取しましょう。

ナトリウムの摂取を減らす

ナトリウム(塩分)の摂取を減らすことで、体内のカリウムの効果を高めることができます。高ナトリウム食はカリウムの排泄を促進し、逆にカリウム不足を招くことがあります。

1日の食事メニュー例

朝食

  • アボカドトースト: 全粒パンにスライスしたアボカドをトッピング
    • アボカド: 約485 mg(100gあたり)
  • バナナスムージー: バナナ1本(約118g)、低脂肪ヨーグルト、少量の蜂蜜
    • バナナ: 約358 mg(100gあたり)
  • グリーンサラダ: ほうれん草、トマト、キュウリ、オリーブオイルドレッシング
    • ほうれん草: 約558 mg(100gあたり)
    • トマト: 約237 mg(100gあたり)

昼食

  • サツマイモと鶏肉の蒸し料理: サツマイモと鶏肉(ささみ)、ブロッコリーの蒸し料理
    • サツマイモ: 約425 mg(100gあたり)
    • 鶏肉(ささみ): 約256 mg(100gあたり)
  • 豆類のスープ: レンズ豆や大豆のスープ
    • レンズ豆: 約369 mg(100gあたり)
    • 大豆: 約280 mg(100gあたり)

間食

  • キウイ: 1個(約75g)
    • キウイ: 約312 mg(100gあたり)
  • アーモンド: 約30g
    • アーモンド: 約705 mg(100gあたり)

夕食

  • ほうれん草とサツマイモのサラダ: ほうれん草、サツマイモの蒸しもの、ナッツ
    • ほうれん草: 約558 mg(100gあたり)
    • サツマイモ: 約425 mg(100gあたり)
  • トマトとキュウリのサラダ: トマト、キュウリ、レモン汁のドレッシング
    • トマト: 約237 mg(100gあたり)
  • アボカドディップ: アボカド、レモン汁、少量の塩で作ったディップ
    • アボカド: 約485 mg(100gあたり)

カリウム摂取量のまとめ

食品カリウム含有量 (約)
アボカド100g485 mg
バナナ118g422 mg
ほうれん草100g558 mg
トマト100g237 mg
サツマイモ100g425 mg
鶏肉(ささみ)100g256 mg
レンズ豆100g369 mg
大豆100g280 mg
キウイ75g234 mg
アーモンド30g211 mg

このメニューは、カリウムを豊富に含む食品を含んでおり、1日の推奨摂取量に近いカリウムを効率よく摂取することができます。また、食事バランスを考慮して、他の栄養素も含めたメニューを提案しています。

カリウムのサプリメントのメリット・デメリット

カリウムを摂取する場合、できるだけ食事から摂ることが推奨されていますが、サプリメントも補助的に利用することができます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の健康状態やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

以下に、カリウムを食事から摂取する場合とサプリメントから摂取する場合のメリット・デメリットをテーブル形式で比較しました。

カリウム摂取方法の比較

摂取方法メリットデメリット
食事から摂取– 栄養バランスが良い
– 自然な形で摂取
– 過剰摂取のリスクが低い
– 食事の制約
– 食品によるカリウム含有量の変動
– 摂取量の管理が難しい
サプリメントから摂取– 手軽に摂取できる
– 正確な量の摂取が可能
– 過剰摂取のリスク
– 他の栄養素とのバランス欠如
– コストがかかる

詳細な比較

ポイント食事から摂取サプリメントから摂取
栄養バランス○ 全体的な栄養バランスが良い× 単独でカリウムのみの摂取となる
自然な形での摂取○ 自然な形で体に吸収される× 合成の形で摂取するため、吸収に違いがある可能性がある
過剰摂取のリスク○ 食品からの過剰摂取のリスクが比較的低い× 高カリウム血症のリスクがある
食事の制約× 食事から摂取するため、食事に工夫が必要○ 手軽に摂取できる
カリウム含有量の変動× 食品によって含有量が異なる○ 正確な量の摂取が可能
コスト× 食品によりコストがかかる場合がある× 継続的な購入にコストがかかる
服用の注意点– 特にない× 腎臓疾患や薬の服用と合わせて使用する際は注意が必要

サプリメントの選び方のポイント

  1. 品質の確認:
    • 信頼できるブランドやメーカーから購入することが重要です。第三者機関による検査や認証を受けている製品を選びましょう。
  2. 成分の確認:
    • カリウムの含有量が明記されていること、その他の成分が添加されていないか確認します。また、カリウムの形態(例: カリウム塩やカリウムグルコン酸など)も確認しましょう。
  3. 用量の確認:
    • 1日の推奨摂取量に基づき、過剰摂取にならないように適切な用量を選びます。医師や栄養士と相談することも有益です。
  4. 服用の注意点:
    • 腎臓に問題がある人や特定の薬を服用している人は、サプリメントの使用について医師と相談することが必要です。
ABOUT US
ちゃんなそ
大学では農学を専攻。食の「健康」や「栄養」について勉強しながら働く会社員です。手軽に効率的に栄養を摂取、健康につながるように、食材を購入、料理しています。 このサイトでは、皆様がいきいきとした毎日を過ごすための食に関する情報を発信しています。日々の食事で、身体も心も生活習慣も変わりますよ☆