ナスに含まれるナスニンが最強!健康にも美容にも効果あり?

ちゃんパグ

夏が旬のナス!天ぷらや煮物、揚げ浸し、ラタトゥイユ、ナスの味噌田楽など、さまざまな料理に使える野菜だね。

ちゃん博士

そんな万能なナスの皮が、実は驚くべき健康効果があるんじゃ☆

本記事では、ナスの栄養成分と健康への影響について詳しく紹介します。

ナスの栄養成分

ナスの100gあたりの栄養価は、以下の通りです。

栄養素含有量
エネルギー22kcal
たんぱく質1.1g
脂質0.2g
炭水化物4.7g
食物繊維2.2g
カリウム220mg
ビタミンC100μg
葉酸32μg
アスパラギン酸140mg

ナスは、水分が多く、食物繊維も豊富に含まれている野菜です。食物繊維は、腸内環境を整える働きがあり、便秘の予防や改善に効果が期待されています。また、ナスには、カリウムや葉酸も含まれています。カリウムは、むくみ解消や高血圧の予防に効果が期待されています。葉酸は、赤血球の生成を助け、妊娠中の胎児の健康に重要です。

ナスは、さまざまな料理に使える野菜です。煮物や揚げ物、焼き物など、さまざまな調理法で楽しめます。また、ナスは、美容にも良いとされています。ナスに含まれるアスパラギン酸は、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。コラーゲンは、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。

ナスの健康効果

ナスの健康効果は、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 便秘の予防・改善

ナスに含まれる食物繊維は、腸内環境を整える働きがあります。食物繊維は、腸内細菌のエサとなって、腸内環境を改善する効果があります。また、食物繊維は、便のかさを増やす働きがあり、便の排泄を促進します。

  • むくみ解消

ナスに含まれるカリウムは、ナトリウムの排出を促進する働きがあります。ナトリウムは、体内に水分を溜め込む働きがあります。カリウムを摂取することで、ナトリウムの排出を促進し、むくみ解消に効果が期待できます。

  • 高血圧の予防

ナスに含まれるカリウムは、血圧を下げる働きがあります。カリウムは、体内のナトリウムとバランスを保つことで、血圧を下げる効果があります。

  • 美肌効果

ナスに含まれるアスパラギン酸は、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。コラーゲンは、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。また、ナスに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を促進する働きがあります。

  • がん予防

ナスに含まれるナスニン(アントシアニンの一種で茄子の皮に含まれる鮮やかな紫色の成分)は、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は、活性酸素による細胞の損傷を防ぐ働きがあります。活性酸素は、がんや生活習慣病の原因となる物質です。

Food and Chemical Toxicology」に掲載された研究では、20種類の野菜の抽出物を、マウスの肝臓がん細胞に作用させたところ、ナスの抽出物が最もがん細胞の分裂増殖を抑制する効果が強かったことを明らかにした。

ナスの栄養価を最大限に活かす方法

ナスの栄養価を最大限に活かす方法は、以下のとおりです。

  • 皮ごと食べる

ナスの皮には、ナスニンと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれています。ナスニンは、強い抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に効果が期待されています。ポリフェノールの含有量が減ってしまうのでなるべく皮ごと食べましょう。

  • アク抜きを短時間で済ませる

ナスのアクには、ナスニンの吸収を阻害する成分が含まれています。アク抜きをする際は、薄く切ってさっと水にさらす程度にしましょう。

  • 油を使って調理する

ナスには、ビタミンCが含まれていますが、水溶性であるため、水に溶け出しやすくなっています。油を使って調理することで、ビタミンCの溶け出しを防ぐことができます。

  • 生で食べる場合は、鮮度の高いものを選ぶ

ナスは傷みやすい野菜です。生で食べる場合は、鮮度の高いものを選び、なるべく早く食べるようにしましょう。

ナスを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。皮がくぼんでいたり、ヘタが萎れていたり、重さが軽かったりするものを選ぶのは避けましょう。

  • 皮がツルツルしていて、張りがあるもの
  • ヘタがピンと立っていて、鮮やかな緑色のもの
  • 重さがあるもの

尚、ナスは、水分が多く、消化吸収に時間がかかります。消化器系に不安のある方は、食べ過ぎに注意しましょう。

ナスの栄養価を高める食材

ナスの栄養価を高める食材としては、以下のような食材が挙げられます。

  • オリーブオイル

オリーブオイルには、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンEが含まれています。ナスをオリーブオイルで調理することで、ナス自体に含まれるポリフェノールの吸収を促進することができます。

  • ニンニク

ニンニクには、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンB1が含まれています。ナスとニンニクを一緒に調理することで、ナス自体に含まれるポリフェノールの吸収を促進することができます。また、ニンニクの抗酸化作用により、ナスの抗酸化作用も高めることができます。

  • トマト

トマトには、リコピンと呼ばれるポリフェノールが含まれています。リコピンは、抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に効果が期待されています。ナスとトマトを一緒に調理することで、リコピンの吸収を促進することができます。

「ナスのラタトゥイユ」のレシピ

材料(2人分)

  • ナス 2本
  • ズッキーニ 1本
  • パプリカ 1個
  • トマト 2個
  • にんにく 1片
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩 小さじ1
  • こしょう 少々

作り方

  1. ナスはヘタを切り落とし、乱切りにする。ズッキーニは乱切りにする。パプリカはヘタと種を取り除き、乱切りにする。トマトはヘタを切り落とし、くし切りにする。にんにくはみじん切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを炒める。香りが立ったら、ナス、ズッキーニ、パプリカを加えて炒める。
  3. 野菜がしんなりしたら、トマトを加えて炒める。トマトの水分が出てきたら、塩こしょうで味を調える。
  4. 弱火で15分ほど煮込む。

ポイント

  • ナスはアク抜きをしておくと、色味が鮮やかになります。薄切りにして、塩をまぶして10分ほど置いた後、水洗いしてください。
  • トマトは、煮崩れしないように、大きめに切るとよいでしょう。
  • 好みで、ハーブやスパイスを加えると風味が増します。
https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/703513/
  • キノコ

キノコには、ビタミンB群や食物繊維が含まれています。ビタミンB群は、糖質や脂質、タンパク質の代謝を助ける働きがあります。食物繊維は、腸内環境を整える働きがあります。ナスとキノコを一緒に調理することで、ナスの栄養価をより効率よく摂取することができます。

「ナスときのこのソテー」のレシピ

材料(2人分)

  • ナス 1本
  • きのこ 1パック(しめじ、エリンギ、まいたけなど)
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩 小さじ1/2
  • こしょう 少々

作り方

  1. ナスはヘタを切り落とし、乱切りにする。きのこは石づきを取って食べやすい大きさに切る。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱し、ナスを炒める。
  3. ナスがしんなりしたら、きのこを加えて炒める。
  4. 塩こしょうで味を調える。

https://cookpad.com/recipe/62905

上記の食材を組み合わせて、ナスの料理を楽しんでみてください。

ナスの種類によって栄養価は変わる?

ナスの種類によって、栄養価には多少の違いがあります。

種類特徴栄養価の違い調理例
長ナス細長く、長さは30cm程度のものが多い。皮が薄く、果肉が柔らかい。ナスニンの含有量は、他の種類と比べてやや少ない。天ぷら、煮物、揚げ浸し、焼きナス
丸ナス丸く、直径は10cm程度のものが多い。皮が厚く、果肉がしっかりとしている。ナスニンの含有量は、他の種類と比べて多い。煮物、揚げ浸し、ラタトゥイユ、ナスの味噌田楽
ミニナス小型で、直径は5cm程度のものが多い。皮が薄く、果肉が柔らかい。カリウムの含有量は、他の種類と比べて多い。酢の物、サラダ、ナスの肉詰め
黒ナス皮が黒く、果肉が紫色のものが多い。ナスニンの含有量は、他の種類と比べて多い。煮物、揚げ浸し、ラタトゥイユ、ナスの味噌田楽
赤ナス皮が赤く、果肉が紫色のものが多い。ナスニンの含有量は、他の種類と比べて多い。煮物、揚げ浸し、ラタトゥイユ、ナスの味噌田楽

一般的に、ナスの皮にはポリフェノールの一種であるナスニンが豊富に含まれています。ナスニンは、抗酸化作用があり、がんや生活習慣病の予防に効果が期待されています。

ナスの種類によって、皮の厚さや色合いが異なります。皮の厚いナスほど、ナスニンの含有量が多い傾向があります。また、黒ナスや赤ナスなど、色が濃いナスほど、ナスニンの含有量が多い傾向があります。

また、ナスの種類によって、ビタミンやミネラルの含有量にも多少の違いがあります。たとえば、ミニナスや丸ナスなど、小型のナスほど、カリウムの含有量が多い傾向があります。

なお、ナスの栄養価は、品種や栽培方法、収穫時期などによっても異なります。そのため、ナスの栄養価を正確に知るには、専門機関の調査結果を参考にするのがよいでしょう。

まとめ

ナスは、夏から秋にかけて旬を迎える野菜です。旬のナスは、水分が多く、甘みや旨味が凝縮されています。そのため、旬のナスを食べるタイミングは、栄養価を十分に摂取できる最適なタイミングと言えるでしょう。

また、ナスは、消化に良いとされる野菜です。そのため、食事の後や、夕食のメインディッシュの後など、お腹に負担をかけたくないときにもおすすめです。

なお、ナスには、消化酵素であるプロテアーゼが含まれています。そのため、肉や魚料理と一緒に食べると、肉や魚の消化を助けてくれる効果が期待できます。

ただし、ナスは、アクが強い野菜です。アク抜きをせずに食べると、苦味が強く、食べにくくなります。そのため、アク抜きをしてから食べると、より美味しく食べることができます。

ナスは、さまざまな料理に使える万能な野菜です。旬のナスを美味しく食べて、健康に役立てましょう。

ABOUT US
ちゃんなそ
大学では農学を専攻。食の「健康」や「栄養」について勉強しながら働く会社員です。手軽に効率的に栄養を摂取、健康につながるように、食材を購入、料理しています。 このサイトでは、皆様がいきいきとした毎日を過ごすための食に関する情報を発信しています。日々の食事で、身体も心も生活習慣も変わりますよ☆