生の桃と缶詰の違いは?栄養価と選び方完全比較!桃の栄養価や健康効果などフレッシュな桃のすべてを知ろう!

ちゃんパグ

6月~9月が旬の桃!その美味しさだけでなく、健康効果も高いことで知られています。

ちゃん博士

この記事では、桃の基本的な情報から栄養価、健康効果、選び方、保存方法、レシピまで詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 桃は、水分が多く、カリウムやビタミンC、食物繊維が豊富
  • 抗酸化作用や美肌効果もある
  • 桃の栄養を最大限に生かすためには、ビタミンCを保つために生で食べることが推奨。他の栄養素と組み合わせることで、さらに健康効果を高めることができる
  • 1日の推奨量としては、1個(約150g)程度
  • 簡単にできる桃の切り方、皮の剝き方、ポイント
  • 缶詰と生の桃を比較

桃の特徴と品種の違い

桃は、バラ科の植物であるモモの果実です。原産地は中国で、古代から栽培されてきた歴史があります。日本には奈良時代に伝わり、現在では全国で栽培されています。桃の品種にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴がありますが、一般的には甘くてみずみずしい果実が特徴です。

桃の主な品種

  • 白桃: 肌が白く、果肉が柔らかい。甘みが強く、ジューシー。
  • 黄桃: 肌が黄色く、果肉がしっかりしている。甘みと酸味のバランスが良い。
  • ネクタリン: 桃の一種で、皮が滑らかで果肉がしっかりしている。甘みが強い。

桃の栄養成分

以下は、100gあたりの桃の栄養価です。

栄養成分100gあたりの含有量
カロリー39 kcal
たんぱく質0.9 g
脂質0.3 g
炭水化物9.5 g
食物繊維1.5 g
ビタミンC10 mg
ビタミンA54 IU
カリウム200 mg
鉄分0.2 mg
農林水産省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)

桃の品種や栽培方法によって、栄養成分の量は多少異なります。

桃は、水分が多く、カリウムやビタミンC、食物繊維が豊富に含まれています。

カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があります。ビタミンCは、抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の予防に役立ちます。食物繊維は、便秘解消や腸内環境改善、ダイエット効果などに役立ちます。

桃の5つの健康効果

桃には様々な健康効果があります。以下はその主なものです。

  1. 抗酸化作用:桃にはビタミンCやカロテノイドが含まれており、強力な抗酸化作用があります。これにより、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ効果があります。
  2. 消化促進:桃に含まれる食物繊維が腸内環境を整え、便秘の予防や改善に役立ちます。腸の動きを活発にし、消化を助けます。
  3. 免疫力の強化:ビタミンCは免疫系を強化し、風邪や感染症から体を守る助けになります。桃を食べることで免疫力を高めることができます。
  4. 心血管疾患の予防:桃に含まれるカリウムが血圧を調整し、心血管疾患のリスクを低下させる効果があります。
  5. 美肌効果:ビタミンCやカロテノイドが肌の健康を保ち、しみやしわの予防に寄与します。また、皮膚の再生を促進します。

桃の選び方

桃を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

  1. :
    • 桃の色が均一で鮮やかであることが重要です。特に果肉が赤みを帯びているものが甘い傾向があります。
  2. 柔らかさ:
    • 桃を軽く押してみて、ほんのりと柔らかい感触があるものを選びましょう。硬すぎるものは熟していない可能性があり、逆に柔らかすぎるものは過熟の恐れがあります。
  3. 香り:
    • 桃には独特の甘い香りがあります。香りが強いものほど熟していて、美味しいとされています。
  4. 皮の状態:
    • 表面に傷やシミがないものを選びましょう。皮に傷があると、そこから腐りやすくなります。

桃の保存方法

桃は非常にデリケートな果物で、保存方法に注意が必要です。

  1. 常温保存:
    • 熟していない桃は、常温で保存し、熟すまで待ちます。熟した桃は冷蔵庫に移して保存します。
  2. 冷蔵保存:
    • 熟した桃は冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べることが推奨されます。冷蔵庫に入れると、2〜3日ほどは保存が可能です。
  3. 冷凍保存:
    • 桃を冷凍する場合は、皮を剥いてカットし、冷凍用の袋に入れて冷凍します。冷凍保存で約6ヶ月程度持ちますが、解凍後は食感が変わる場合があります。

桃の皮の剥き方、切り方

桃の切り方や皮の剥き方は、簡単に行える方法がいくつかあります。以下に、桃の簡単な切り方と皮の剥き方を紹介します。

桃の皮の剥き方

1. お湯で湯むきする方法

  • 手順:
    1. 大きめの鍋に水を沸騰させる。
    2. 桃の底に十字の切り込みを入れる。
    3. 桃を沸騰したお湯に約30秒から1分間浸ける。
    4. すぐに氷水に移し、冷やす。
    5. 皮が簡単に剥けるようになるので、手やピーラーを使って皮を剥く。

2. ピーラーを使う方法

  • 手順:
    1. 桃の上から下までピーラーを使って皮を剥く。
    2. 果肉が柔らかいので、慎重に剥くと良い。

桃の切り方

1. 簡単なスライス方法

  • 手順:
    1. 桃を洗い、乾かす。
    2. 桃を横に置き、縦に切り込みを入れる(種の周りに沿って)。
    3. 切り込みを入れたら、手で桃をひねって2つに分ける。
    4. 種を取り除くために、スプーンやナイフを使う。
    5. 桃をスライスするために、半分をさらにスライスする。

2. チューブ型に切る方法

  • 手順:
    1. 桃を洗い、乾かす。
    2. 桃を縦に半分に切り、種を取り除く。
    3. 半分をさらに縦に切って、8等分にする(または好みのサイズにカット)。
    4. 桃の切り口を使って、細かくカットする。

3. 四分の一カット

  • 手順:
    1. 桃を洗い、乾かす。
    2. 桃を横に置き、縦に4等分に切る。
    3. 切った部分から種を取り除き、皮を剥く。
    4. カットした桃を好みのサイズにさらにカットする。

ポイント

  • 熟し具合: 桃が熟しすぎると皮が剥きにくくなるので、適度な熟度の桃を選ぶと良いでしょう。
  • 皮の剥きやすさ: 湯むき法は皮がスルっと剥けるので、特に皮が厚い場合やしっかりと剥きたい時に便利です。
  • 保存: 切った桃は酸化が進みやすいため、食べる直前にカットするのが理想です。保存する場合は、レモン汁をかけてから密閉容器に入れると良いでしょう。

桃の栄養を最大限に生かす食べ方

ビタミンCを保つ調理法

桃はビタミンCが豊富ですが、熱に弱いため調理法によっては栄養素が失われることがあります。生で食べるのが最もビタミンCを多く摂取する方法です。

桃を生でスムージーやサラダに使うと、ビタミンCを効率よく摂取できます。また、サラダやデザートにそのまま加えるのも良い方法です。

他の栄養素と組み合わせる

桃を他の栄養素と組み合わせることで、相乗効果を得ることができます。特に、桃のビタミンCは鉄分の吸収を助けるため、鉄分を含む食品と一緒に食べると良いでしょう。

桃を鉄分を多く含む食材(例えば、ほうれん草や豆類)と組み合わせて食べると、鉄分の吸収が良くなります。

抗酸化作用を高める

桃には抗酸化物質が含まれており、これを効果的に摂取するためには、他の抗酸化食品と組み合わせると良いでしょう。特に、ビタミンCやポリフェノールが豊富な食品と合わせることで、抗酸化作用を高めることができます。

桃をブルーベリーイチゴと一緒にスムージーにすることで、より強力な抗酸化作用を得ることができます。

適切な量を守る

1日の推奨量としては、1個(約150g)程度が目安です。他のフルーツや野菜もバランスよく取り入れるようにしましょう。

桃は、栄養価の高い果物ですが、食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。

桃の栄養価を高める食材とレシピ例

桃の栄養価を高めるためには、桃と相性の良い食材を組み合わせることが効果的です。以下に、桃の栄養価を引き立てる食材と、それを活用したレシピ例を紹介します。

桃の栄養価を高める食材

  1. ヨーグルト
    • 栄養: 乳酸菌(腸内環境を整える)、カルシウム、たんぱく質
    • 効果: 桃のビタミンCとヨーグルトのカルシウムや乳酸菌の組み合わせで、腸内環境を整えながら栄養の吸収を助ける。
  2. ナッツ類(アーモンド、クルミなど)
    • 栄養: 健康的な脂肪、ビタミンE、ミネラル(マグネシウム、カルシウム)
    • 効果: 桃のビタミンCとナッツのビタミンEやミネラルが相互に作用し、抗酸化作用を高める。
  3. シリアル(オートミール、グラノーラなど)
    • 栄養: 食物繊維、鉄分、ビタミンB群
    • 効果: 桃のビタミンCとシリアルの食物繊維の組み合わせで、消化を助けるとともに鉄分の吸収を促進する。
  4. 葉物野菜(ほうれん草、ケールなど)
    • 栄養: 鉄分、ビタミンK、カルシウム
    • 効果: 桃のビタミンCが鉄分の吸収を助け、葉物野菜の栄養素がバランスよく摂取できる。
  5. チアシード
    • 栄養: オメガ-3脂肪酸、食物繊維、カルシウム
    • 効果: 桃のビタミンCとチアシードのオメガ-3脂肪酸や食物繊維で、抗炎症作用や腸内環境の改善が期待できる。

レシピ例

1. 桃とヨーグルトのパフェ

  • 材料: 桃1個、プレーンヨーグルト200g、グラノーラ50g、蜂蜜少々
  • 作り方:
    1. 桃をスライスしておく。
    2. グラスにヨーグルトを入れ、その上に桃のスライスを並べる。
    3. グラノーラをトッピングし、蜂蜜をかけて完成。
  • ポイント: 桃のビタミンCとヨーグルトのカルシウム、乳酸菌が相互に作用し、栄養価を高めます。

2. 桃とナッツのサラダ

  • 材料: 桃1個、ベビーリーフ50g、アーモンド15g、クルミ15g、バルサミコ酢小さじ1
  • 作り方:
    1. 桃をスライスし、ベビーリーフと一緒にボウルに入れる。
    2. 砕いたアーモンドとクルミをトッピングする。
    3. バルサミコ酢をかけて混ぜ合わせて完成。
  • ポイント: 桃のビタミンCとナッツの健康的な脂肪やビタミンEが、抗酸化作用を高めます。

3. 桃のチアシードスムージー

  • 材料: 桃1個、チアシード大さじ1、バナナ1本、無糖アーモンドミルク200ml
  • 作り方:
    1. 桃とバナナをカットし、ブレンダーに入れる。
    2. チアシードとアーモンドミルクを加えて混ぜる。
    3. 滑らかになったらグラスに注いで完成。
  • ポイント: 桃のビタミンCとチアシードのオメガ-3脂肪酸、食物繊維で、腸内環境を整え、健康的なスムージーに。

4. 桃とほうれん草のスムージー

材料: 桃1個、ほうれん草1カップ、バナナ1本、無糖アーモンドミルク200ml

作り方:

  1. 桃とバナナをカットし、ほうれん草と一緒にブレンダーに入れる。
  2. アーモンドミルクを加えて滑らかに混ぜる。
  3. グラスに注いで完成。

ポイント: 桃のビタミンCがほうれん草の鉄分の吸収を助け、栄養バランスの良いスムージーに。

桃の缶詰と生の桃を比較!

以下は、桃の缶詰と生の桃の比較を栄養面やその他の要素でまとめたテーブルです。

項目生の桃桃の缶詰
栄養価ビタミンC、ビタミンA、食物繊維が豊富ビタミンCは失われることが多い
糖分含量自然な糖分が含まれている追加の砂糖やシロップが含まれることが多い
カロリー約39 kcal/100g約60-100 kcal/100g (シロップの種類による)
保存性冷蔵庫で数日以内に消費する必要がある長期間保存が可能
風味新鮮でジューシーな味わい加工過程で風味が変わることがある
食感果肉が柔らかく、ジューシー柔らかすぎることがある
便利さ取り扱いや保存が手間開缶すればすぐに食べられる
添加物無添加添加物(シロップ、保存料など)が含まれることが多い
価格季節によって価格が変動する通年で一定価格で入手可能

生の桃はその栄養価と新鮮な風味から一般的にはおすすめですが、保存の問題や手間が気になる場合には、缶詰も良い選択肢です。食べるシーンや個々のライフスタイルに応じて、最適な選択をすると良いでしょう。

桃はいつ食べるのがおすすめ?

桃は1日の中でいつ食べても健康的な果物ですが、それぞれの時間帯によって期待できる効果が少し異なります。

・朝食

  • 食物繊維が豊富なので、便秘解消や腸内環境改善に効果が期待できます。
  • ビタミンCが豊富なので、美肌効果や免疫力向上効果が期待できます。
  • 果糖が豊富なので、エネルギー補給に効果が期待できます。

・昼食

  • 食前に食べることで、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
  • 食物繊維が豊富なので、満腹感を得やすく、ダイエット効果が期待できます。

・間食

  • 小腹が空いた時の栄養補給に最適です。
  • ビタミンCが豊富なので、疲労回復効果が期待できます。

・夕食

  • 消化がしやすいので、夜遅い時間帯に食べても安心です。
  • カリウムが豊富なので、むくみ解消効果が期待できます。

桃は1日の中でいつ食べても健康的な果物ですが、それぞれの時間帯によって期待できる効果が少し異なります。自分の体調や目的に合わせて、食べる時間帯を決めるのがおすすめです。

桃の豆知識

  • 産地: 桃は世界中で栽培されており、アメリカ、中国、スペインなどが主要な生産地です。日本でも、特に山梨県や福島県で多く栽培されています。
  • 歴史: 桃は中国で古くから栽培されており、古代中国では「不老不死の果物」として神話にも登場しています。
  • 保存方法: 桃は非常にデリケートで、他の果物と一緒に保存すると、エチレンガスの影響で早く熟すことがあります。そのため、他の果物とは分けて保存するのがベストです。
ABOUT US
ちゃんなそ
大学では農学を専攻。食の「健康」や「栄養」について勉強しながら働く会社員です。手軽に効率的に栄養を摂取、健康につながるように、食材を購入、料理しています。 このサイトでは、皆様がいきいきとした毎日を過ごすための食に関する情報を発信しています。日々の食事で、身体も心も生活習慣も変わりますよ☆