【完全版】海苔の栄養と健康効果を徹底解説!選び方や美味しい食べ方も紹介

ちゃんパグ

海苔の歴史は古く、縄文時代にはすでに食されていたと言われているんだって!

平安時代には、朝廷への貢物として海苔が献上されるようになり、江戸時代には商品化されて庶民の間にも広まったよ。

ちゃん博士

ご飯のお供として、おやつとして、様々な形で親しまれているけど、たくさんの種類があったり、意外な健康効果もあるんじゃ☆

この記事では、海苔の種類、選び方、相性の良い食材まで、海苔に関する情報を紹介していきます。

海苔はどうやってつくられる?

海苔は、紅藻類と呼ばれる海藻の一種を原料として作られています。具体的には、スサビノリアオノリムラサキノリなどの種類が主に使用されます。

海苔の製造工程

  1. 種付け: 海に網を沈め、そこにノリ胞子を付着させます。
  2. 生育: 海水の栄養を吸収しながら、約2ヶ月かけて海苔が成長します。
  3. 収穫: 成熟した海苔を手で摘み取ります。
  4. 洗浄: 海水や汚れを洗い流します。
  5. 乾燥: 天日干しや乾燥機を使って水分を飛ばします。
  6. 焙煎: 香ばしさを出すために軽く炒ります。
  7. 味付け: 塩や醤油などを加えて味付けします。
  8. 検査: 品質検査を行い、不良品を除去します。
  9. 裁断: 食べやすい大きさに裁断します。
  10. 包装: 乾燥剤と一緒に包装して完成となります。

海苔の種類

海苔は、大きく分けて4種類に分類されます。

1. 乾海苔(ほしのり)

  • 海苔漁で収穫された生の海苔を洗浄、裁断して乾燥させたものです。
  • 板海苔と呼ばれる四角い形のものと、碎海苔と呼ばれる細かく裁断されたものがあります。
  • 味付けされていないので、そのまま食べることもできますが、おにぎりや手巻き寿司などに使うことが多いです。
  • 様々なグレードがあり、高級なものほど色艶が良く、香りが良いと言われています。

2. 焼き海苔(やきのり)

  • 乾海苔を軽く焼いたものです。
  • 香ばしい香りが立ち、パリッとした食感になります。
  • おにぎりや手巻き寿司はもちろん、そのまま食べることもできます。
  • 焼き海苔にも様々な種類があり、炭火焼きやガス火焼きなど、焼き方によって風味が異なります。

3. 味付け海苔(あじつけのり)

  • 乾海苔に醤油や砂糖などを味付けしたものです。
  • ご飯のお供としてそのまま食べるのに最適です。
  • 味付け海苔にも様々な種類があり、甘口、辛口、塩味など、味付けによってバリエーションが豊富です。
  • 近年では、ごま油や海苔の佃煮などを加えた味付け海苔も人気があります。

4. 青海苔(あおのり)

  • アオサと呼ばれる緑藻を乾燥させたものです。
  • 独特の風味と鮮やかな緑色が特徴です。
  • お好み焼きやお味噌汁の具などに使うことが多いです。
  • 青海苔にも様々な種類があり、糸状のものや粉末状のものなどがあります。
  • 近年では、青海苔を使ったふりかけやお菓子なども人気があります。

海苔の種類を選ぶ際のポイント

海苔には様々な種類があり、それぞれ味や風味、品質などが異なります。そこで、今回は海苔を選ぶ際のポイントを詳しく説明します。

1. 用途に合った海苔を選ぶ

海苔を選ぶ際は、まずどのような用途で使用するかを決めましょう。

  • おにぎりや手巻き寿司: 乾海苔や焼き海苔がおすすめです。
  • ご飯のお供: 味付け海苔がおすすめです。
  • お好み焼きやお味噌汁の具: 青海苔がおすすめです。
  • その他: 碎海苔や味付け碎海苔など、様々な種類があります。

2. 味付け

味付け海苔を選ぶ場合は、甘口、辛口、塩味など、好みの味付けを選びましょう。近年では、ごま油や海苔の佃煮などを加えた味付け海苔も人気があります。

3. 品質

海苔は品質によって価格が大きく異なります。高級な海苔は色艶が良く、香りが良いと言われています。海苔を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • : 緑色に近い方が良質です。
  • 香り: 香ばしい香りがするものを選びましょう。
  • : 磯の香りがして、甘味と旨味があるものを選びましょう。
  • 食感: パリッとした食感を
  • 賞味期限: 新鮮なものを選びましょう。

4. 産地

海苔は産地によって味や風味が異なります。有名な産地としては、北海道、静岡、紀州などがあります。

  • 北海道: 厚みのある海苔が多い。
  • 静岡: 柔らかい海苔が多い。
  • 紀州: 香ばしい香りが強い海苔が多い。

5. 規格

海苔の規格は、一般社団法人全海苔海苔協同組合連合会(全海苔連)によって定められています。全海苔連では、海苔を以下の5つの等級に分類しています。

  • 特上:最も高品質な海苔。緑色に近い色で、形が揃っていて、厚みがあり、ツヤがあり、香ばしい香りが強い。
  • 1級:特上に次ぐ高品質な海苔。特上よりも色や形、厚み、ツヤ、香りが劣るが、それでも良質な海苔。
  • 2級:一般的な品質の海苔。特上や1級よりも色や形、厚み、ツヤ、香りが劣るが、それでも食べられる海苔。
  • 3級:規格外の海苔。色や形、厚み、ツヤ、香りが劣る海苔。
  • 番外:食用に適さない海苔。

海苔の等級は、全海苔連の検査員によって目視で決められます。検査員は、海苔の色、形、厚み、ツヤ、香りを総合的に判断して、等級を決定します。

海苔の包装には、必ず規格が表示されています。規格表示には、等級の他に、枚数、重量、産地などが記載されています。海苔を購入する際は、規格表示を確認して、自分が求める品質の海苔を選ぶようにしましょう。

6. 価格

海苔の価格は、上記の規格に加えて、以下の要素によって決まります。

  • 流通経路: 中間業者を挟まずに直接販売される海苔は、価格が安くなります。
  • 販売時期: 新海苔が出回る時期は価格が高く、旧海苔が出回る時期は価格が安くなります。
  • 需要: 需要が高い海苔は価格が高くなります。
  • ブランド: 有名なブランドの海苔は価格が高くなります。

海苔の栄養

海苔は、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、様々な栄養素が豊富に含まれた栄養価の高い食品です。特に、カルシウム、鉄分、ヨウ素の含有量が多く、健康維持に効果的と言われています。

栄養素100gあたりの含有量1日の摂取推奨量効果・効能
カロリー188kcal
たんぱく質41.4g65g筋肉や骨、皮膚、髪などの形成・維持
脂質3.7g65gエネルギー源、細胞膜の構成成分、ホルモンの材料
炭水化物44.3g165~265gエネルギー源、脳のエネルギー源
食物繊維11.6g18g便秘解消、腸内環境改善、コレステロール値低下
ビタミンA1,000μg650μg視力維持、免疫力向上、肌荒れ防止
ビタミンB10.4mg1.3mgエネルギー代謝の促進、疲労回復、集中力向上
ビタミンB20.2mg0.7mgエネルギー代謝の促進、皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンC10mg100mg抗酸化作用、免疫力向上、美肌効果
葉酸40μg400μg貧血予防、胎児の神経管閉塞症予防
カルシウム280mg650mg骨や歯の形成・維持、筋肉の収縮、神経伝達
鉄分10.5mg7~10mg貧血予防、酸素運搬
ヨウ素2,100μg130μg甲状腺ホルモンの材料、基礎代謝の向上
カリウム2,400mg体内の余分なナトリウムを排出、血圧調整
マグネシウム240mg370~380mgエネルギー代謝の促進、筋肉や神経の機能維持
リン360mg1,000mg骨や歯の形成・維持、エネルギー代謝

海苔の健康効果

1. 骨や歯の健康

海苔には、カルシウム、マグネシウム、リンなどの骨や歯の形成に不可欠なミネラルが豊富に含まれています。これらのミネラルは、骨密度を維持し、骨粗鬆症などの予防に役立ちます。

2. 貧血予防

海苔には、鉄分が豊富に含まれています。鉄分は、ヘモグロビンを作るために必要な栄養素です。ヘモグロビンは、酸素を運搬する役割を担っており、鉄分が不足すると貧血になります。海苔を食べることで、鉄分を補給し、貧血予防に役立ちます。

3. 甲状腺機能の維持

海苔には、ヨウ素が豊富に含まれています。ヨウ素は、甲状腺ホルモンを作るために必要な栄養素です。甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝や体温調節などの重要な役割を担っています。ヨウ素が不足すると、甲状腺機能低下症などの病気を引き起こす可能性があります。海苔を食べることで、ヨウ素を補給し、甲状腺機能の維持に役立ちます。

4. 便秘解消

海苔には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消に効果的です。また、食物繊維は、コレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果も期待できます。

5. 美肌効果

海苔には、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用があり、シミやシワの原因となる活性酸素を除去する効果があります。また、ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、肌の弾力性を維持する効果も期待できます。

6. その他

  • 海苔には、タウリンが豊富に含まれています。タウリンは、肝臓の機能を高めたり、コレステロール値を下げたりする効果があります。
  • 海苔には、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは、抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。

海苔は1日何枚食べるのが良い?

ちゃんざらし

海苔は、1日2枚程度が適量と考えられています!

厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準によると、ヨウ素の上限摂取量は3.0mgとされています。これは、体重1kgあたり1.5μgのヨウ素を摂取しないことを意味します。

海苔には、約1枚あたり200μgのヨウ素が含まれています。つまり、1日2枚の海苔を食べると、400μgのヨウ素を摂取することになります。これは、体重60kgの人であれば、1日あたりのヨウ素摂取量の約3分の1に相当します。

ただし、ヨウ素の過剰摂取は、甲状腺機能障害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。甲状腺機能障害の症状としては、動悸、息切れ、体重減少、脱毛などがあります。

海苔を食べる量は、体調や体質によっても異なります。ヨウ素の過剰摂取が心配な場合は、医師に相談することをおすすめします。

海苔の栄養を高める相性の良い食材

海苔は、様々な食材と相性が良いです。特に、以下の食材との組み合わせがおすすめです。

  • ご飯: 海苔は、ご飯のお供として定番です。g
  • : 海苔と卵の相性は抜群です。卵焼きやオムレツなどに海苔を加えると、栄養満点の一品になります。
  • チーズ: 海苔とチーズの組み合わせもおすすめです。ピザやトーストなどに海苔とチーズをのせて焼くと、美味しくいただけます。
  • 納豆: 海苔と納豆の組み合わせも栄養満点です。納豆に海苔を刻んで混ぜると、美味しくいただけます。
  • ツナ: ツナに含まれるたんぱく質と海苔のビタミンB群が補完し合い、疲労回復に効果的です。

海苔が値上がりしている!?

海苔の値上げには、主に以下の3つの理由があります。

  • 有明海の不作
    • 2021年と2022年、有明海では海苔の不作が続きました。これは、海水温の上昇や降水量の減少などが原因とされています。
    • 不作により、海苔の生産量が大幅に減少しました。
  • 資材価格の高騰
    • 海苔の養殖には、海苔網やロープなどの資材が必要となります。
    • 近年、これらの資材価格が高騰しており、海苔の生産コストが上昇しています。
  • 円安
    • 2023年に入ってから、円安が進んでいます。
    • 円安により、輸入資材の価格が上昇しており、海苔の生産コストがさらに上昇しています。

海苔の価格は、今後も高止まりする可能性があります。有明海の海苔の生産量が回復するまでは、海苔の価格は高止まりする可能性が高く、資材価格や円安の状況によっては、さらに値上げされる可能性もあります。

ABOUT US
ちゃんなそ
大学では農学を専攻。食の「健康」や「栄養」について勉強しながら働く会社員です。手軽に効率的に栄養を摂取、健康につながるように、食材を購入、料理しています。 このサイトでは、皆様がいきいきとした毎日を過ごすための食に関する情報を発信しています。日々の食事で、身体も心も生活習慣も変わりますよ☆